レガシオン #03「猪突猛進」
話しながら螺旋階段を上っていると、ステージ4の扉が見えてきた。
これまでの難易度としては、ステージ1が「イージー」、ステージ2が「ノーマル」、ステージ3が「ハード」となっており、大半のプレイヤーはここまではクリアできる。
しかしステージ4「チャレンジ」からは、ボス敵が登場するので難易度が上がる。
「ここの敵は二刀流の”サムライ”で、接近戦の猛攻に注意することと、遠距離でも斬撃波を放・・・」
「アハハ大丈夫大丈夫~!何も知らない方が楽しめるかも!」
遊貴の説明を遮り、金ずきんは先頭に躍り出る。
「ちょっと借りるね!」
金ずきんは遊貴のプラズマソードを奪うと、扉が開くと同時に一目散に敵へと突っ走っていった。
「ちょ、金ずきんさん!気を付けて!」
「やれやれ、せっかちな人ですねっ。」
ブラックは呆れながらも即座に金ずきんを援護する動きをみせる。
後方からの援護射撃によってサムライにガードをさせ、斬撃波を封じていた。
瞬く間に敵の眼前へと辿り着いた金ずきんは、サムライの二刀流の攻撃を遥かに上回る速度で、金ずきんは同じく二刀流のプラズマソードで攻撃を仕掛ける。
「アハハ!楽しいね~♪楽しいね~♪」
凄まじい勢いでサムライのHPは削れていった。
もはや援護射撃も金ずきんに当たる可能性があり、邪魔になると判断した4人は、全員で一斉に近距離攻撃を仕掛ける為にサムライへと近づく。