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『ラ・ラ・ランド』の感想:女の「ずっと愛してる」は信用できない

2016年に公開され世界中で大ヒットした『ラ・ラ・ランド』。
今さらながら私も観てみたが、ラストがひどい展開だったので一言申したい。

最初に言っておく、ネタバレ有なのでご留意を。

目次

『ずっと愛してる』と誓った二人

映画の終盤、ミア(女)は女優としてのチャンスを掴む為、パリへと向かう。
そこでセブ(男)と離れるシーンで交わした言葉。

ミア『あなたこと、これからもずっと愛してる。』

セブ『僕も君のことをこれからもずっと愛してる。』

そう、二人は離れても愛し続けることを誓ったのだ。
この後の展開として、ミアもパリで成功し、その後二人は再会し、幸せになるという、
誰もがハッピーエンドを願ったのではないか?

しかしだ、がっかりとした展開が待っていた。

5年後、ミアは結婚し子供もでき幸せの絶頂!その頃セブは…

5年後、女優として成功したミアは金持ちそうな男と結婚し、子供もでき幸せの絶頂であった。

そしてたまたま夫と立ち寄ったジャズバーにて、客の前で演奏を始めるセブを見かける。

そう、セブも自分の夢を叶え、念願のジャズバーをオープンしていたのだ。

店はほぼ満席で、繁盛していることが伺える。

しかし、ミアに気付いたセブの切なく悲しい表情から私は色々思うところがあったのだった。

セブの感情を代弁しよう

ここからはセブの感情を代弁しよう。きっとこう思っていたはずだ。

─ミアと再会するまで─

ずっと愛してると誓い合ったミアと再会できる日が楽しみだな。」

「その日までに俺も頑張って夢を叶えて立派な男になろう!」

「よし、店を持とう。あいつの考えてくれた『セブズ』にしよう!」

「店も持てたし、繁盛してるし、これでいつ再会しても胸を張って会えるぞ~!お、あいつ主演かポスター貼ったろ!頑張ってるな。」

─ミアとの再会─

「あれ、客席にいるのミアじゃん!ひゅーやっと来てくれた!!」

─0.5秒後─

「あれ、隣にいるの男じゃん。え、よく見たら結婚指輪付けてるやん。。え。。」

「まじかよ、え、ずっと愛してるって言ってたのにええええええ」

「5年間思い続けてたのに、あいつは知らない男とゴールインしてるって泣けてくるわ。」

「ってゆうか夫と来るとかダメージやばいわ。うわぁアカン、泣きそう。切ない曲弾いたろ。。」

普通に考えてセブ辛すぎる。

最後のミアの妄想

最後にミアが、今の夫ではなくセブと一緒になっていた場合の妄想をする。

セブと一緒になっていてもそれはそれで幸せだっただろうな~というような内容だ。

私は何を見せられてるんだ?と目を疑った。

自分は一人で幸せになっていって、捨てた男とのifを更に妄想して、この人でも私は幸せになれたなって上から目線じゃないかなと。

結論:女の「ずっと愛してる」は信用できない

結論から言うと、よく言われるように女は上書き保存、男は名前を付けて保存なのだ。
男は本気で愛した女を一生忘れることはない、だが女は違う。
より好条件な男がいれば、過去の男など忘れてそちらに気持ちを傾ける。

どっちが良いとはいわない。
いつまでも忘れないでいることは、時間の無駄というか、かなわない夢を追い続けるようなものだからだ。

ただし、「」は言う必要はあったのか。
ずっと愛してる」なんて軽々しくいうもんじゃないと思っている。
実際に「ずっと愛してる」と言葉通りだったのはセブだけだったのだから、裏切られたほうはたまったもんじゃない。

製作側はサプライズ的な意味でハッピーエンドを描かなかったのだろうが、これはもう王道でよかった。
現実にはありえない展開でも、せめて映画の中くらいは純愛を信じさせて欲しかったというところだ。

最後に今回のセブの気持ちを歌ったようなテーマソングを紹介しよう。

RADWIMPS の 「ずっと大好きだよ」「ほんと?…」

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