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うつ休職雑記②︰怠惰?甘え?私の『うつ状態』の症状&生活

前回、失恋と業務倍増により病んでしまった私。今回は、私の『うつ状態』がどのようなものであったかを書き記していきたい。

『うつ状態』1︰不規則すぎる生活リズムを生み出す睡眠障害

人間の体内時計は人によって差はあれど25時間。どんな人でも一時間はずれていくものだが、『うつ状態』であると自利神経失調症も併発しているパターンが多いので、夜眠くない

感覚でいえば、銀魂で神楽が眠れないシーンがあったが、あれが毎日続く感じだ。

「眠れないアル」
「全然、眠れないアル」
「毛ほども、眠くないアル」
「寝よう、寝ようと思うほど、頭が冴えていくネ。」

引用元:銀魂(4年目) 第153話「寝る子は育つ」

そしてひたすら朝方~日中にかけて眠気が襲い掛かってくる。

『休職しているけどせめて規則正しい生活くらいは維持しないと。』という思いとは裏腹に、寝ようと思っても不可能なのだ。病院からもらった睡眠導入剤を飲んでも、大した効果はなかった。夜通し起きて、活動限界に近づいた時点で意識を失うように眠る。私の場合は朝方が多かった。

 

『うつ状態』2︰歯磨きもシャワーもしんどい!常時気だるい寝たきり廃人

とにかく24時間気だるい。何もやる気が出ない。ベッドから出ることすら出来ず、トイレにいくことさえ、膀胱炎になる一歩手前くらいでやっといけるくらいだった。シャワー、歯磨きすらしない日も多かった。

ほとんど動かないからだろう、腰が痛い。腰が痛いとさらに動きたくなくなるという負のスパイラル。

なので、基本的にはベッドの周りに水とお菓子をおいておき、一歩も動かずごろごろとテレビとゲーム、ネットをする毎日であった。一言で言うなら、まるで廃人

こんなゾンビ状態で日々を過ごしていた。
 
私にも数少ない友人がいた。彼らに鬱のことは話していなかったが、時折遊びや飲みに誘われた。

金がないということもあったが、そもそも外出のハードルが高すぎる状態であった為、全て断ってしまった。

もちろん、友達は減ってしまったが、それ以上に外に出たくなかったのだ。

『うつ状態』3︰引きこもり全開!週に一度だけの外出で通院&爆買い

寝たきりではあったが、週に一度、通院義務があった。診断書の条件として記載されており、会社にも経過および診断の結果を報告しなければならなかったのだ。

『どんなに廃人生活をしていようと、通院だけは最低限する。』というルールを己に課していた。しかし、ただ通院する為だけに外出という大きなハードルを超えられるわけはなく、その際に一週間分もの食料の爆買いも実施するという一石二鳥計画を立てていた。一日我慢すれば一週間引きこもれるのだ。

大げさかもしれないがこのときの私は、ただ外出するだけのことがどれほどの重労働かと思っていた。

ミッション・イン・ポッシブル状態だった。
 

『うつ状態』4︰嫌な思い出がフラッシュバック!過去を悔やみ落ち込む自己嫌悪地獄

基本的にはぼーっとしていることが多いのだが、ふとした瞬間に嫌な思い出がフラッシュバックしてしまう。私の場合は言うまでもなくうまるちゃんにフラれて失恋してしまったことだ。

『もっと上手くやれたはず。』『あの時ああしていれば。』『何故もっと相手の事を思いやらなかったのだろうか。』『過去に戻りたい。やり直したい。』『別ルート(別世界線)の私は成功しているのだろうか。』『今ごろ新といちゃいちゃしているのか。』『あぁ、もう生きてる意味ないな死にてえ。』

と、今さら悔やんでもしょうがないことをひたすら考え続ける負のスパイラルに陥る。自己嫌悪MAXだ。自分はなんて存在意義のない人間なんだとまで思っていた。

そして結局いつも、自分を責める結論に至っていた。
もう恐らく人生で二度とあれ程好きになる子は現れないという絶望感とともに。

『うつ状態』5︰一人カラオケで悲しい曲を歌いまくる!貴重な運動にも

休職して3ヶ月くらいが絶った頃だろうか。

寝たきりではまずい、そろそろ何とかしなければと思い、少しでも状況を変えるため微々たることだが外出の幅を広げた。

何をしたかというと、一人カラオケだ。

時おり来る失恋の悲しみを紛らす為に、とことん悲しい曲を歌ってしんみりとし、悲劇のヒロイン気取りで感傷に浸っていた。元々好きでよく一人で通っていたのだが、大声を出すというその行為事態が運動にもなるので、寝たきり廃人にとっては貴重な時間だったのだ。

ただ大学生のグループが隣の部屋に来たときには、恐らく私の姿が奇行に写ったことだろう。しかし気にせず私は歌い続けた。三時間は歌える。

ジャイアンリサイタルさながら、私は失恋ソングを熱唱しストレスを発散していた。

『うつ状態』改善の一歩:パラダイムシフト

さて、休職からずーっと心療内科に通い続けていた私だが、ある時自らの手で精神疾患について調べることにした。それは何故か。医者の言うことがあまりにも当たり障りのないことで具体的なアドバイスがなにもないからだ。

断言しよう。薬を飲んでいるだけでは絶対に治らない。あんなものは気休めにすぎない。そこで、どうすべきか考えたとき、まずは客観的に精神疾患について学ぼうと考えた。図書館に行き、精神疾患についての本をひたすら読み漁った。

これがなかなか為になった。一言でいうと、考え方を変えることが一番の近道だと思った。

とはいえ、それまでの人生で根付いた個人の考え方は容易には変えられない。なので考え方を変えるというよりは、複数の視点を持つということに重点を置いた。

心理学用語で言うところの、パラダイムシフト。自分の中に根付く偏った考えを、客観的に多角的に考え直すことだ。

かくして、私は自らのうつ状態を少しでも改善しようともがいていたわけだが、その後どうなったのかはまた次回記すことにしよう。

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