【害おじ図鑑】道路交通法を誤って理解してる「絶対右側通行おじ」
私は神経質な方だ。人よりも周囲に迷惑をかける有害おじさんによく気づく。
そんな奇行種である「害おじ」を紹介していくシリーズ。今回は「絶対右側通行おじ」をご紹介しよう。
人流を無視する「絶対右側通行おじ」
頻出度:★★★★★
ほぼ毎日見る「絶対右側通行おじ」。自宅から駅までの道のり、歩道などなど人の通行には流れがある。
都内近郊、特に駅前では基本的に左側に向かって歩くのが人流だ。
これは駅構内が左側通行だからである。
しかし「絶対右側通行おじ」は「絶対避けないおじ」であるため、人流に逆らって右側を通行することが多い。
恐らくだが道路交通法の右側通行というのを誤って解釈しているのだ。
道路交通法 第十条とは
第十条 歩行者は、歩道又は歩行者の通行に十分な幅員を有する路側帯(次項及び次条において「歩道等」という。)と車道の区別のない道路においては、道路の右側端に寄つて通行しなければならない。ただし、道路の右側端を通行することが危険であるときその他やむを得ないときは、道路の左側端に寄つて通行することができる。
道路交通法
これね、簡単にいうと以下2つの時のみなのよ。
・白線あり→すれ違いができない程の狭い幅の歩道(一人がやっと、すれ違えないからぶつかるよね)
・白線のない歩道(歩道と車道の区別ができないくらい狭い or 未舗装)
対象としては田舎や山道の道路、住宅街などになる。駅前など整備されている歩道はほぼ対象外。
しかもやむを得ない時は左側OK、なのね。駅前・駅周辺などで「人流に逆らい右側通行する事で多くの人とぶつかるから左側通行」ってのは十分やむを得ない事情なのよ。
上記はあくまで車道に対しての歩行者の通行についてだが、
さらに二重で勘違いしているのは、「歩道の中で人は右側に寄ってすれ違わなければならない」という誤解。
歩道の中ではどちらでもいいのである。ならば(前の歩行者がどっちに寄って歩いているか)によって、適宜右寄り、左寄りを決めて歩くのが大人のマナーだろう。
「絶対右側おじ」一人のために周りが全員避けるといのはまごう事なき「害おじ」だ。
「どんな時でも右側を歩いている俺が正義」という無知さ丸出し
「右側を歩いている俺は正義」みたいなアホ丸出しの無知さが見てとれるよね。
だから人流に逆らってでも人にぶつかってでもいつでもどこでも右側を歩く。
店に入る時や道を曲がる時など、やむを得ず人流に逆らう人たちとは違うのだ。
「歩行者は左側通行だろ!」なんて言われた時に、上記を言い返して論破してもいいが無知なおじに教えてあげる義理はない。「無知ですね。」と一言あざけて立ち去ってもいいが、関わりたくないのが大多数の人の本音だろう。
私は服が汚れるのが嫌なので「無知でかわいそうな奴だ」という目で避けるが、本音を言えば「怒鳴りおじ」を発動させて説教したい気分であるが、「害おじ」になってしまうので留めている。
疑わなきものは簡単に洗脳、歪んだ正義を生み出す
ここで教訓を教えよう。確かに「歩行者は右側通行」というのは幼稚園〜小学生時代に誰もが習うことだ。
しかし大人になって本当にそうなのか?と、昔習ったことは正しいことだったのか?と疑うことが重要だ。
誰かの言っていたことを鵜呑みにするのでなく、自分で道路交通法を調べることや真偽を見極めることが必要となる。
この記事もそうだがどこのどいつが作ったか不明のSNSやWEB記事を鵜呑みにしてはならない。自発的に確かな情報源を調べ、洗脳や歪んだ正義にとらわれないことだ。