SNSで注目を集める“バズるコンテンツ”。たった数秒の動画や投稿が、一瞬で数万人に届き、いいねやフォロワーが爆発的に増える。その現象を観察していると、「ハイリスク」という要素がバズる法則の一つであることに気づきます。
実際、多くのバズるコンテンツは、日常生活では目にしない“非日常”を見せることで視聴者の好奇心を刺激します。しかし、その非日常はしばしば法的な境界線を越えたり、他者に迷惑をかける行為と紙一重です。そこには「目立ちたい」「一発逆転したい」といった心理や、SNSが生み出す“バズの魅力”が隠されています。
なぜ、人々はそこまでしてバズりたいのか? そして、バズるコンテンツが持つリスクとはどのようなものなのか。
この記事では、バズるコンテンツの裏側にある心理やリスク、さらには炎上した具体的な事例について深掘りしていきます。
なぜ「普段目にしないもの」がバズるのか?

バズるコンテンツは、日常ではなかなか目にしない“非日常”のインパクトを持っていることが多いです。
視聴者にとって新鮮で驚きがある内容が拡散されやすいのは、SNSがもつ特性とも言えるでしょう。
「法的にグレーゾーン」や「誰もやらないこと」の魅力
例えば、法律的に問題があるかもしれない行為や、一歩間違えれば危険な挑戦動画などは、視聴者に“普通じゃないもの”を見せる力を持っています。
誰もが「それやったらまずいでしょ」と思う内容ほど、「つい見たくなる」という心理が働きます。
視聴者の心理:「自分は絶対やらないけど見てみたい」
人は本能的に、自分の生活圏内では起こりえないことに興味を持ちます。例えば、スリルある危険行為や、極端な挑戦は視聴者の好奇心を刺激しやすい。
こうしたコンテンツは「普通の人が法的リスクや社会的リスクを恐れて避ける」からこそ、目立ちやすく、結果としてバズりやすいのです。
具体例:リスクの高いコンテンツの種類

アニメや漫画の切り抜き
- 人気のアニメや漫画の名シーンを編集した短い動画。
- 理由: ファンが共感するシーンや面白い編集は拡散されやすい。
- リスク: 著作権侵害。アカウント停止や訴訟リスク。
AIでの実写化
- キャラクターをリアルな人物としてAIで再現する。
- 理由: キャラクターが「実在するような」ビジュアルが注目を集めやすい。
- リスク: 著作権侵害や、モデルとして利用された画像データの無断使用問題。
セクシーなダンス動画
- セクシーな衣装や動きで注目を集めるTikTokやInstagramのダンス動画。
- 理由: シンプルに目を引くコンテンツとして広がりやすい。
- リスク: 誹謗中傷、プライバシー侵害、ストーカー被害。過度に性的な衣装や動きだとアカウント停止に。
危険なチャレンジ動画
- 高い場所からジャンプ、廃墟巡り、火を使った演出など危険行為を伴うもの。
- 理由: スリルがある動画は再生回数が伸びやすい。
- リスク: 法律違反、事故、生命に関わる危険。
動物や自然を巻き込んだ演出
- 動物へのいたずらや自然を破壊するような行為を撮影。
- 理由: 強いリアクションを狙って拡散を目指す。
- リスク: 動物愛護団体や世論からの強い反発、場合によっては逮捕。危険。

日本で話題になった炎上事例

迷惑系YouTuberの事例:エスカレートする非日常行動
- 店舗での過剰な迷惑行為(飲食店で大声を上げたり、商品を勝手に触る、食べ物を無駄にする)
- 公共の場での挑発行為(奇声を上げる、他人に絡む、公共の施設を不適切に使用する)
- 社会規範を無視した過激な企画(道路や商業施設内で寝転ぶなどの行為で「非日常感」を演出)
バイトテロ:職場での迷惑行為が招く悲劇
- コンビニでおでんを素手でいじる。おでんツンツン男。
- コンビニの冷凍ケースに入り込み、その様子を撮影して投稿。
- 飲食店の調理場で不衛生な行為(寿司、ピザ、ファミレスetc…)
カステロ:利用客による迷惑行為が生む炎上
- 回転寿司屋で醤油差しをぺろぺろ。
- テーマパークでわざとボートを転覆させる
- 服屋の店員に土下座させる。(カスハラ)
- 故意に旅館の天井や障子を破壊。

なぜ訴えられるほどのリスクを冒してまでバズりたいのか?

心理的な動機
- 承認欲求:
- SNSの「いいね」や「フォロワー」の数が自己評価や満足感に直結する時代。
- 「注目されることで、自分の価値を感じたい」という欲求が強まる。
- 他者と比較して、追い詰められるように注目を集める行動に出るケースも。
- 一発逆転願望:
- 「一度バズれば人生が変わる」という期待感。
- 日常生活での不満や退屈から抜け出したいという気持ちが背景にある。
- 「SNSで有名になれば、今の自分を変えられる」という幻想。
- 成功者の影響:
- 過去に炎上を乗り越えて成功したインフルエンサーやYouTuberの存在。
- 「あの人もやってたなら、自分も大丈夫だろう」という軽い気持ちがリスクを過小評価させる。
お金のため
- SNSでの収益化の魅力
- TikTokやYouTubeでは、フォロワー数や再生回数が増えれば広告収入を得られる。
- 「数秒の動画で数万円を稼げる」という実例が、ハイリスク行動を後押し。
- 企業案件の獲得
- フォロワーが増えれば、企業から広告案件や商品提供が期待できる。
- 有名になることで「楽に稼げる」という希望を持つ。
- 短期的な稼ぎ
- 例えば、「投げ銭」文化やライブ配信の報酬目当て。
- バズった投稿で注目され、その勢いで商品を売ったり寄付を募るケースも。
集団心理と軽視
- 「みんなやってるから大丈夫」という錯覚
- 他人が同じような行為で成功していると、「自分もやらないと損」という心理が働く。
- 集団心理が危機感を薄れさせる。
- 悪目立ちの快感
- 炎上すること自体を「話題になるチャンス」と捉える人もいる。
- 例え批判が集まっても「名前を覚えてもらえれば成功」と考える極端なケース。
リスクを避けてバズるには?

- 著作権や肖像権を尊重したオリジナルコンテンツの制作。
- リスクを伴わない「誰かを楽しませる」内容を意識する。
- SNSの「瞬間的なバズ」を狙うより、長期的な信用を大切にする。
例えば柊マグネタイト氏の「テトリス/重音テト」は上手いことリスクを避けて成功したと言える。
ちなみに「テトリス/重音テト」は
— 柊マグネタイト (@hiiragi_magne) November 8, 2024
タイトル・曲共に権利チェックOKです
※編曲審査済み
リスク回避までの思考予想
①「重音テトのテトから連想してテトリスの有名なBGMで曲を作ろう!」
↓ ↓ ↓
②「でもセガから訴えられて莫大な金を払うんじゃ…?」
↓ ↓ ↓
③「ロシア民謡の「コロブチカ」が元なのか、じゃあメロディは大丈夫だな」
↓ ↓ ↓
④「ダメ元でセガに「テトリス」って使っていいか聞いてみよう。」
①を思いついても、②でブレーキがかかる事が多い。
③という抜け道があればいいが、④は柊マグネタイト氏のように知名度のある人間でないと、まず企業からスルーされると思った方が良い。(この事例では「テトリス」という名詞を使わなければ、問題なかったと思うが。)
結論: バズは一瞬、代償は一生
- SNSで注目されることは簡単ではないし、目立つことが必ずしも幸福につながるわけではない。
- バズることより、後悔しない投稿を目指すべき!

